子供、女性の病気の話

適応障害の治療

「適応障害」とは、精神疾患のうち、重度のストレス障害に分類されるもののひとつです。

　適応障害の原因は、ストレス因子。適応障害の症状としてはおもに情緒的な障害があげられますが、時には行為にまで障害があらわれることもあります。この適応障害の症状は日常生活や社会生活の能力の低下をまねき、仕事や学業に支障をきたすようになり、ばあいによっては就学や就労そのものが不可能になることもあります。

　適応障害のストレス因子としては、失恋や仕事のトラブルといった外的なものがあげげられます。それでも、これらの適応障害のストレス因子は、わたしたちがいきてゆくうえではよくあることもあります。ですから適応障害は「患者のストレスに対する弱さが発病の起因となっていることがおおい」としてきされています。

　適応障害の有名なれいとしては、皇太子妃雅子さまの病状です。このことがきっかけで、「適応障害」という名称が一般にもひろまりました。


　適応障害とは、ストレスによって日常生活や社会生活が困難になる、重度のストレス障害の一種です。

　適応障害の治療のためには、まず原因となっているストレスを軽減することです。適応障害の患者をとりまく環境を調整して、適応しやすいようにしたり、ばあいによってはしばらく休職・休学して、心的エネルギーを回復することが必要になってきます。

　適応障害への別のアプローチとしては、心理療法。カウンセリングなどによって患者の情緒的な障害をしずめ、患者をとりまく環境への適応のための援助をします。

　適応障害に対して薬物の投与が必要なケースもあります。適応障害ではおおくのばあい、情緒的な障害が生じ、抑うつ感や不安感などがともなうので、そのばあいは抗うつ薬や抗不安薬の投与をおこないます。